弊社でマネジメントを行ってきました天野七瑠ですが、１月31日をもちまして弊社とのマネジメント契約を終了するとともに声優活動から引退することになりましたことをご報告いたします。

これまで天野七瑠を応援いただいた皆様、関係者の皆様には感謝申し上げます。

下記、天野七瑠から皆様へのメッセージとなります。

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応援してくださっている皆様へ

この度、私天野七瑠は声優業を引退、廃業させて頂くことになりました。
6年間という短いようでとても長くも感じた声優人生。2015年12月26日に国際フォーラムで開催された株式会社S新人オーディションにて佐藤社長から特別賞を頂いたあの日から僕の声優としてのかけがえのない日々がスタートしました。あの日のことは今でも昨日のことのように覚えています。
知っている方もいるかも知れませんが、僕はSにお世話になる前、一度声優としてデビューし、そしてそこで挫折し声優という道を諦め辞めたことがあります。自分には才能がない、そう言い聞かせることで仕事がない日々から逃げたい一心でした。ですが、やはりマイクの前で芝居がしたいという気持ちに嘘はつけず、それから数年は色んな事務所のオーディションを受けるも落選。もう夢を諦めよう、自分にはやはり向いてなかったんだ、そんな考えで頭がいっぱいになっていた頃に憧れだったSのオーディションが開催されていることに応募最終日に気付き、これが最後のつもりで応募しました。
あの頃は正直に言えばもう自分の声、芝居、全てに自信が持てなくなっていて、受かりたい気持ち半分、最後の引導を渡してもらうつもり半分でオーディションに向かったのですが、そこで佐藤社長からかけて頂いた「あなたの声はとても素敵です」という言葉が生きてきた中で一番嬉しく、そして救われた言葉でした。あまりの嬉しさに帰りの電車の中で泣きながら帰りました。大袈裟でもお世辞でもなく佐藤社長には人生を変えて、そして救って頂きました。感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございます。

カッコ悪というか少しがっかりさせてしまうかも知れないけど、僕は自分で言うのも恥ずかしくなってしまうほど事務所に入ってから一年、いやもしかしたら数年くらいは本当にダメな人間でした。
もともと人見知りもあり、まともにマネージャーさんと会話ができない、SNS等で自分の言葉を発信する時もどう書いて良いか分からず何時間もかかる、仕事が入れば不安から喉を壊してしまうほど練習する、あまりの緊張から仕事の前に吐いてしまうなど上げ出したらきりがありません。普通の事務所であればそんな子はほったらかしにして新しい子を育てていくという流れになるはずですが、そんな僕をなんとか一人前にしてあげたい、とデビュー当時から見てくれているマネージャーさんやスタッフさんは突き放すことなく時には厳しく、時には優しく色んなアドバイスをくれました。その一つ一つのアドバイスがあったおかげで声優としても人間としてもとても成長することができたと思っています。これまで支えてくださった事務所の皆様にも感謝しております。大変お世話になりました。

そしてたくさんのクライアント様から頂いた僕の分身のような存在のキャラクター達。
どの子も本当に思い入れがあって大好きで語り出したらキリがありません。そんな素敵なキャラクター達の声を自分が担当させていただけたことに感謝しかなく、とてもありがたく思っております。これも一重に役を下さったクライアント様のお蔭です。素敵な役をありがとうございました。これからも自分が演じさせて頂いた役、そして作品を好きな気持ちは変わりません。ずっと一番のファンでいたいと思っています。

最後にこれまで応援してくださったファンのみんなへ。
これまで僕のことを応援し続けてくれて本当にありがとう。みんなの声、お手紙、SNSでのコメント、どれもとても嬉しかったです。もうダメだと挫けてしまいそうになる時、助けてくれたのはいつもみんなの言葉でした。みんながいるから、みんなが僕を待ってくれているから、だから頑張ろう。そうやって前向きな気持ちにさせてくれて僕を突き動かしてくれたのはいつもみんな。この６年間を全身全霊、全力で走ってこられたのは間違いなくみんなのお蔭です。みんなは僕に力をもらってますって言ってくれるけど力をもらっているのは僕の方でした。みんなの言葉や笑顔が嬉しくてもっと僕で笑顔になって楽しい気持ちになってほしい、そのためにはどうすればいいかなんて考え、試行錯誤する時間も幸せでした。
だからこそ本当は活躍して大きくなっていく姿をみんなに見てもらいたかったけどそれを現実にすることができなくてごめんなさい。ただね、声優をやることが嫌になってやめるんじゃないってことは伝えておきたいなって。今の年齢や声優として歩んだ道を振り返ったとき、これからの長い人生を考えれば自分には声優以外の道でも何かできることがあるんじゃないかって前向きな気持ちから動かされた結果です。もちろん悔いがないかって言われたらたくさんあるけど、でもしっかりと声優として毎日を歩んできたからこそ今はそれをすんなりと受け入れることができました。みんなのお陰で今度は胸を張って言うことができます「やっぱり声優になって最高だったよ」って。
僕を見つけてくれてありがとう。好きになってくれてありがとう。応援してくれてありがとう。何度言ったって足りないくらいありがとうの気持ちでいっぱいです。僕もみんなのことが大好き、これからもずっとずっと。みんなに出会えて幸せでした。みんなと過ごしたかけがえのない声優としての日々、これからも絶対に忘れません。僕一生の宝物です。

最後にもう一度だけ言わせてください。6年間応援してくださった皆様本当にありがとうございました。

天野七瑠